データ消去検証サービス

データ消去検証サービスは、データ消去ソフトウェア等のデータ抹消性能の検証を行う業務です。例えばHDDの場合では、ATA/SATAとSCSI/SASについては米国国防総省のデータ消去ガイドラインである「NIST SP800-88 Rev.1」におけるクリアレベルとパージレベルの消去検証に対応しています。

検証対象機器はHDDの他に、SSD、ネットワーク機器(スイッチ、ルータ)にも対応しています。但し、仕様や設計によっては検証するための方法の開発が必要な場合もあります。詳しくはどうぞお問い合わせください。

また、弊社では自社開発のバイナリデータ解析用プログラム(Aiforense Binary Code Analyzer)も使用しています。既存ツールには無い機能を組み込んであり、さらにカスタマイズも自由にできますので、様々な検証や解析のご要望にお応えいたします。

データ消去検証用データ:検証ユニットの追跡性

データ消去検証サービス実績

NetApp社 ONTAP の暗号化クラウドストレージ・データ消去検証

メーカー製PC及びサーバの純正データ消去機能の検証実績

次のメーカー製パソコンに搭載されている純正データ消去機能のデータ消去検証を実施しました。皆様の身近なところでも、既に当社の技術が活用されています。

  • Panasonic株式会社 様
  • 日本電気株式会社(NEC) 様
  • 富士通株式会社 様
  • VAIO株式会社 様
  • ネットアップ合同会社(NetApp) 様
  • レノボ・ジャパン合同会社(Lenovo) 様

長野県塩尻市 データ消去プロセス実証実験

ADEC データ適正消去実行証明協議会

データ消去検証サービス内容

データ消去検証サービスの「NIST SP800-88 Rev.1」対応状況

HDD(SATA)クリア・パージ準拠
HDD(SAS)クリア・パージ準拠
SSD(SATA)クリア・パージ準拠 ※メモリチップの分離措置を含む
SSD(NVMe)クリア・パージ準拠 ※メモリチップの分離措置を含む
ネットワーク機器(ルータ)クリア・パージ準拠 ※メモリチップの分離措置を含む
ネットワーク機器(スイッチ)クリア・パージ準拠 ※メモリチップの分離措置を含む
上記に記載のない機器についてはご相談ください。

データ消去検証用の検体および検証用データ作成

媒体種別やデータ消去検証レベルに応じた検体および検証用データ作成を承ります。検証用データは、適正にデータが抹消されていることを明らかにするための構造をもつ必要があります。そのために各検証における固有の識別情報(ユニーク値)を埋め込みます。これによりデータ消去検証の正確性がより高いものになります。

データ消去検証用データ:検証ユニット構造(ユニーク値と識別情報と検証ファイル内位置情報をもつ)

当社のデータ消去検証技術

「NIST SP800-88 Rev.1」準拠のデータ消去検証を実施するためには、各媒体や装置特性に関する正しい知識と高い技術が要求されます。当社にはHDD開発に関する特許技術や、警察表彰も受けたデジタルフォレンジック調査技術があります。これらを活用した当社のデータ消去検証技術は、すでにメーカー製パソコンに搭載のデータ消去機能の検証にも利用されています。

「NIST SP800-88 Rev.1」とは

NIST(National Institute of Standards and Technology・米国国立標準技術研究所)が2014年12月に改訂発行したデータ消去(抹消)に関する規格文書です。HDDやSSDなどの情報記憶媒体だけでなく、光学媒体(CDやDVDなど)や紙媒体も対象とした情報漏えい防止のために策定された規格です。なお、米国国防総省による規格「DoD 5220.22-M」は2006年にすでに取り消され(原文では”キャンセル”との表記)ていますので、実質的には「NIST SP800-88 Rev.1」が世界的な標準規格として現在用いられています。