誤操作や不注意でクライアントのデータを消してしまったトラブルから信頼関係を復活させる方法(ビジネス向け)

このページでは、結婚式撮影のカメラマンさんや、ITシステム業者さんがクライアント(新郎新婦、結婚式場・ホテル、業務を委託したお客さま企業)のデータを誤って消してしまいトラブル対処に取り組んでいる方に、失われつつある信頼関係を復活させる方法をご説明しています。

こうした失敗やトラブルは、ご自身だけに起きた災難ではありません。同じようなトラブルに遭われた方はこれまでにもたくさんいらっしゃいます。しかもプロの専門家でもです。できるだけ早くそのプレッシャーから開放されるためには、消えたデータの復元が必要。だけどデータ復旧ソフトを使っても復元できない。専門会社に依頼しても復元されなかった。どうすればよいか分からないのにクライアントからは進捗報告の催促が止まらない。もう1社データ復旧会社に依頼してみたが、また復元できない。どうしよう。。。

データ消失トラブルに初めて遭遇した場合、プレッシャーのなかで抜け道を探すのは極めて困難です。それには理由があります。抜け出し方が分からないからです。目の前にある問題にぶつかったのがはじめてですから、乗り越え方が分からないままではプレッシャーから逃れることができません。ではどうすればよいか。その答えは、データ復旧の専門家に相談することです。しかも、こうしたデータトラブルの対処法も知っている専門家に、です。その選定基準もご説明します。

まず、ファイルの誤消去や不注意でデータを消してしまった場合など、ビジネスシーンにおけるデータ消失事案はデータ資産毀損という直接的なダメージ以外にも、法人としての責任問題に発展したり将来的なビジネス機会の損失も生むことが多々あります。ただ、どうしてもトラブル発生直後は消えたデータにしか意識が集中しません。そのため、ついこうなりがちです。「とりあえず復元を試す。とりあえずソフトを使ってみる。とりあえず復旧業者に頼んでみる。何故かは分からないが復元できない。」こんな状況になっていませんか?

それでうまくいくのであれば、おそらくこのページをご覧にはなられていないでしょう。うまくいっていないのには理由があります。それは、消失データの何がどうなっているのかを把握できていないからです。そして消失データを復元できないのは、用いた復旧技術が消失具合とマッチしていないか、あるいはそもそも復元できない程までに消えてしまっているか、のどちらかです。でも、その理由を明確に把握しない限り、この負のスパイラルから抜け出すことができません。

ではどうすれば良い?それは質問に何でも答えてくれるデータ復旧の専門家に相談することです。もしデータが復元できないのであれば、なぜ復元できないのか。どうすれば復元できる他の方法があり得るのか。こうした質問に対して「企業秘密なのでお答えできません」としか回答が無いのであれば、あいにく「質問に何でも答えてくれるデータ復旧の専門家」ではありません。あきらめるほうが早いでしょう。でも復元できない理由も含めて明確に示してくれる専門家であれば、今までトライしてだめだったファイルを復旧できるかもしれません。なぜならば、消失データの本当の状況を正確に把握して、その個々の消失状況にマッチする復旧技術を用いることができるからです。

つまり、今まで復元できなかったデータを復旧するためには、「消失データの本当の状況を正確に把握すること」がまずは大切であるということです。より具体的には、「デジタルデータの消え具合を目に見える形にすること」が重要であるといえます。すなわち、「報告書」です。「企業秘密なので・・・」という報告書は意味ありません。必要なのは質問に何でも答えてくれるデータ復旧の専門家が作成する報告書です。ビジネスにおいて「よくわからない」というあいまいさはおよそ好まれないものです。不信感にもつながりますし、データとともに消えつつある信頼関係を再構築するには「報告書」の役割は重要です。

2022年に実際にあった事例として、誤ってクライアント企業から預かったパソコンのメールデータ(Microsoft Outlook PSTファイル)をバックアップすることなく全て消してしまい、他のデータ復旧サービス会社では1通もメールが復元されなかったので、改めて当社に調査を依頼されたケースがありました。このとき、先に取り組んだデータ復旧サービス会社からはA4用紙1枚程の報告書が出されていましたが、データの消失状況を示すことは一切書かれていませんでした。記載されていたのは「〇〇〇データが〇〇〇件みつかりました。復元の可能性は不明です。」という主旨の内容でした。つまり個々の消失事案におけるデータの消失状況が可視化されていなかったということです。その後、当社の調査によって本件では10万通を超えるメールデータが復元されました。

ご参考までに、復元不可を可能に覆すために、その特定の案件におけるデータ消失状況にあわせて、メールデータを復元するためのオーダーメイドの専用プログラムを作りました。このときのプログラムは、その消失状況にだけマッチするように開発しましたので、全く同じ事故が同じPCで再発しない限り、もう使うことはありません。こうした解析をするかしないかも、データ復旧結果に差が出る理由です。

ここで、データが最後まで復元できない事態も想定してみます。データが復元できないとき、その理由がはっきりしないままですと、先述したような怒りと謝罪の負のスパイラルから抜け出せません。こうしたときの担当者の精神的ダメージは相当なものです。データが消失したことがきっかけで亡くなられた方も実際にいらっしゃいます。データ消失事故はその位デリケートであり精神的にも影響が強く及ぶものです。こうした状況を打破するためにも、「報告書」は力を発揮します。もちろん内容次第です。A4用紙1枚の簡易な報告書は、打破する切り札にはならないでしょう。しかし、デジタルデータの消失状況とそれに対する復元処理の過程の全てが可視化された「報告書」があれば、苦しい状況から抜け出せることがあります。

当社では、裁判所に証拠資料として提出される報告書や、データ消去状況を検証して報告書としてパソコンメーカに提出するなど、いわゆる最終切り札に位置づけられるような調査報告書を作成してきた実績があります。他にも、殺人事件のデジタル証拠の復元や、不正事案の調査報告書など、刑事事件と民事事件でも使われるレベルの報告書を作成してきました。つまり、当社で消失データを復元できないときは、データ復旧をあきらめざるを得ないことの証明にもなります。証明できるレベルの報告書があれば、つらい負のスパイラルに終止符を打つことも可能です。

データ復旧サービスのご利用をはじめてご検討いただくにあたっては、なかなかこうした事案そのものに対するアプローチ法があることにはお気づきになられにくいと思います。しかし、もしこのページを読んで、つらい状況から抜け出したいとおもわれる場合には、一度電話で問い合わせてみてください。

データ消失事故それ自体は、ビジネスにおける様々なマイナスを生んでしまうことは間違いありません。しかし、今できることは問題がおきた後にどう対応するか、です。なるべく早期に、明確な状況報告を行い、なおかつ可能な限り元通りにデータを復旧することによって、失われた信頼を取り戻し、あわよくば従来を上回る関係を構築する。当社はこうしたピンチをチャンスにできるようなデータ復旧事案対応によってお客様をサポート致します。

なお、ご相談時点から秘密保持契約の締結も可能です。どうぞご遠慮なくお問い合わせください。

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